“水”について 小林尚朗

21世紀は“水”の世紀になるとも言われています。東京は今年も梅雨に入り,雨がうっとうしく思える日が増えてきますが,この“恵みの雨”がなければ我々の生存は成り立つことができません。地球に生命が宿っている1つの理由は,“水”があるからなのです。



日本では,蛇口を回せばいつでも綺麗な水を手にすることができますが,意外なことに,日本の1人当たり水資源賦存量は世界のなかでも極めて少ない方です。国土交通省土地・水資源局水資源部『平成16年版 日本の水資源』によると,日本が輸入している穀物5品目(とうもろこし,大豆,小麦,コメ,大・裸麦),畜産物4品目(牛,豚,鶏,牛乳及び乳製品),そして工業製品を生産するのに必要な水は年間に640億立方メートルになります。これは,日本国内で年間に使用している水(900億立方メートル)の3分の2以上になります。つまり,日本が輸入しているものを生産するために外国でたくさんの水を使用している,言い換えれば,日本は間接的に外国からたくさんの水(これをバーチャル・ウォーターと呼びます)を輸入していることになります。外国の水によって日本の生活が支えられているということです。

ちなみに,日本は2006年に外国から55万キロリットルのミネラルウォーターも輸入しています。金額で371億円になります。砂漠の国,UAEからも石油より高価なミネラルウォーターを1億3281万円(3873キロリットル)輸入しています。

その一方,世界では依然として10億人以上の人々が安全な水を利用することができません。不衛生な水しか入手できず,下痢が原因で死亡する人々が毎日たくさんいます。

ユニセフのウェブサイトに「命をくれる水、命をうばう水」という特集が掲載されています(恐らく期間限定だと思います。興味があれば見てください。
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by kobayashi_seminar | 2007-06-24 13:49 | 近況報告 | Comments(0)


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