2013年度ゼミ試を受ける1年生へ 小林尚朗



今年もいよいよゼミ試の季節がやってきました。

かつての商学部では,ゼミに入れるのは6割程度の学生であったため,
ゼミ試は「第2の入試」と呼ばれ,この時期には張り詰めた緊張感が漂っていました。

いまでは総合学際ゼミも登場し,全員がゼミに入れるようになっただけでなく,
ダブルコアで2つのゼミに入れるようになり,随分とゼミの雰囲気も変わりました。

とはいえ,
ゼミでは4年間の学生生活(ストレートで行けばですが)のうち3年間を過ごし,
とりわけクラス単位での授業がなくなる駿河台での3・4年時を考えると,
みんなの学生生活を大きく左右する存在であることに変わりはありません。

以下では多少長くなりますが,僕のゼミに対する考えなどを書きたいと思います。





ゼミの研究テーマ,教員,そして同期の仲間や先輩後輩など,
ゼミを形成している要素はどれも今後の学生生活にとって重要なものです。

そのため,これから始まる個別ガイダンスに積極的に出席し,
各ゼミの主題や雰囲気などを知ることはとても大切だと思います。

ただし,自分が入室したゼミで充実した日々を過ごすためには,
なによりも自分自身が,入室後に仲間と協力しながら積極的に活動し,
ゼミに貢献することが必要になります。

ゼミは大教室で行われるような受け身の講義ではありません。
入室後は,ゼミ員一人ひとりが主役になったつもりで,
ゼミを充実させるために自分にはなにができるかを考え,
行動しなければなりません。

ゼミからなにを得られるかは,ゼミ員,教員,一人ひとりが,
ゼミになにを与えることができるかにかかっています。

ゼミには様々な性格の人,様々な考え方を持った人,色々な人がいることでしょう。
勉強ができる人もいれば,語学の達人,遊びの天才もいるかもしれません。
頭を使うのが得意な人もいれば,体を動かす方が好きな人もいると思います。
性格はもちろん,出身地あるいは国籍が異なることもあるでしょう。

このように様々な特徴を持った人が集まるなかで,
相手を尊重しながら自分の個性を発揮し,
互いを補い合いながらある種の共同作業を進めていくのがゼミ活動に他なりません。

ゼミは,最初から気の合う仲間が集まって始めるわけでもないし,
価値観や考え方が違う人と出会うことにもなるでしょう。

そのなかで,前述のように一人ひとりが自分にできることを考え,実行することは,
将来的に会社,地域社会,あるいは国家やグローバル社会など,
どのようなコミュニティでも応用可能なだけでなく,
大学にまで進学することができた人間にとって必要なことでもあります。

あなたたちは世界のなかで圧倒的に恵まれている立場にあります。
比較的安全な社会に暮らし,大学で勉強し,自由に発言ができ,恋愛もできる。

それを当たり前のことのように思う人もいるかもしれませんが,
世界的に見ればそれはもう奇跡的なぐらいに恵まれています。
世界には惨めなくらいに無力の人々が数え切れないほどたくさんいるのです。


明治大学の校歌に,
「眉秀でたる若人が,撞くや時代の暁の鐘」という節がありますが,
大学生というのは純粋な目で世の中を見つめて,
社会の理想を掲げることができる立場にあります。

また,学生時代に幅広い教養や知識を身につけ,多くの経験や挫折を味わうことで,
将来様々な場面で正しい判断や行動ができるようになります。
そのためには,学生時代にしっかりと物事を考え,勉強もし,
様々なことに興味を持つことが必要となります。
チャレンジして下さい。挫折して下さい。

そして自分を愛し,家族を愛し,仲間を愛し,社会を,世界を愛して下さい。
愛というのは大袈裟かもしれませんが,これらに関心を持ってください。
関心を持つことからすべてが始まります。(たぶん・・・)


ゼミに対しても,ゼミの仲間に対しても,関心を持ってください。

ゼミには色々な人がいたほうが良いと思うし,
小世界になったら良いなぁと思いますが,
ゼミにお客さんは不要だと思います。

そもそも,大学にまで進学してきたみなさんは,
社会のお客さんになってはいけません。
日本の大学進学率は50%に達し,大学進学者が特別ではなくなりましたが,
明大生が社会のお客さんになってはいけません。

すべての明大生に「社会のリーダーになれ」と言っているわけではありません。
でも,リーダーを監視したり,誤りがあればそれを正せるようになってください。

自分を高めるために,ゼミ活動はとても貴重な機会を与えてくれると思います。
たくさん議論して,対立して,笑って,助け合いましょう。補い合いましょう。
そしてなによりも楽しみましょう。



堅苦しい長文を読んでくれてありがとうございました。
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by kobayashi_seminar | 2012-10-27 00:59 | お知らせ | Comments(0)


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